歯科NEWS

2016年1月 4日 月曜日

社会的格差は「歯」に現れる:米英の比較調査

米国と英国の歯科衛生調査を比較した研究から、米国人は、英国人よりも白い歯が少なく、歯の本数もやや少ない傾向があることが明らかになった。さらに、社会経済的地位が低い米国人は、英国人よりも口腔衛生状態がかなり悪いという。

このデータは、英国医学誌『The BMJ』誌が毎年発行している、気軽に読めるクリスマス号で公表されたものだ。この記事を読んだ英国人は、歯を黄ばませるとされる紅茶を飲みながら、自己満足の笑みを浮かべるかもしれない。

ただし、この研究結果には、虫歯の穴のように抜け落ちている部分がある。歯の痛みや働き、歯についての悩みがあるかどうかを尋ねたところ、英国人のほうが多くの問題を自己報告したのだ。

また、歯に関する美意識や、「親知らず(智歯)を抜く慣例」の比較に関するデータもない。親知らずを抜く慣例の有無によって、欠けている歯の本数にズレが生じる可能性がある。

研究チームは、米国と英国で行われた、25歳以上の成人を対象にした歯の調査に注目した。この分析には、学歴や所得が考慮に入っている。学歴による口腔衛生の比較については、英国での8,719件の調査と、米国での9,786件の調査に着目。所得による比較については、英国での7,184件の調査と、米国での9,094件の調査が対象だった。


全体的に見ると、米国人は、英国人よりも白い歯が少なく、欠けている歯の平均本数は、英国の6.97本に対して7.31本だった。僅差に思えるが、これは統計的に有意な差だった。

研究チームが、学歴と所得層に注目してデータを調べたところ、米国人は英国人と比べて、社会経済的地位が低い層の口腔衛生状態が非常に悪かった。論文執筆者は、口腔衛生に対する所得と学歴の影響が米国において大きいのは、歯科治療が公的な健康保険の対象外だからだと考えている。英国では、ほとんどの歯科治療に国民保健サービス(NHS)が適用される。

論文執筆者は、結論として次のように述べている。「通説に反して、米国人の口腔衛生状態が英国人よりもいいわけではないことが、研究から明らかになった」

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2015年12月 1日 火曜日

報酬は子どもの笑顔 ミャンマーで歯みがき指導に取り組む

2011年から、ミャンマーで口腔(こうくう)衛生に関するボランティア活動を展開している小児歯科医の松本敏秀さん(58)=福岡市早良区。9月中旬から約2カ月間、主に少数民族の住む地域を訪問した松本さんに、今回の活動を振り返ってもらった。 (佐藤弘)

 日本の約1・8倍の国土に約5140万人が暮らすミャンマーは、人口の7割を占めるビルマ族と134の少数民族からなる多民族国家。少数民族の多くは、インド、中国、タイなどと国境を接する山岳地域に住む。主にビルマ族が暮らす平野部の穀倉地帯に比べ、生活環境は過酷である。
 今回訪問した地域の一つが、ミャンマー最北部のカチン州。住民の多くは、イギリスの植民地時代に改宗させられたキリスト教徒だ。チーク材などの森林資源、翡翠(ひすい)、琥珀(こはく)、金などの地下資源は豊富だが、その利権を隣国の中国とミャンマー政府の一部が独占し続けているため、地元が潤うことはない。さらに宗教問題などが絡み、州の独立を訴える民族軍とミャンマー国軍は戦闘状態にあり、多くの難民を生んでいる。
 カチン州では、民族間の紛争による難民キャンプに併設された学校や、最近電気が通ったばかりの山奥の村にある教会など3カ所で、歯みがき教室を開催。モーガウンという町のYMCAの孤児院・学校にはエイズの子どもがいた。大麻やケシなどが栽培されているこの地域は麻薬中毒者も少なくなく、注射器の使い回しによってエイズがまん延。親からの垂直感染によって、子どもにまで及んでいた。
 歯みがきは虫歯予防だけではなく、エイズの薬の副作用である口内炎や舌炎なども減らす。1本の歯ブラシを使い回す家族には、よく洗って日光消毒して使ったり、デンタルフロスの代わりに裁縫糸を使ったりする方法など、現地に即したやり方を伝えた。
 報酬は子どもらの笑顔。最も安上がりで手軽、効果的な健康づくりの方法として、歯みがきの大切さを理解し、実行してもらえることを願いつつ、現地を後にした。

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2015年11月 1日 日曜日

犬猫の往診をする専門医! 病院では興奮する犬種も安心

飼い主の自宅を訪れて診察をする「往診専門医」。高齢犬や介護犬、家庭の環境によってなかなか動物病院に行けない人。そんな人たちのために、「往診」は存在します。それだけでなく、病気の原因を特定する上でも往診にはメリットがたくさんあるのです。

【写真特集】うちのワンコが一番

 7年間動物病院へ勤務した後、往診専門動物病院「しまペットCLINIC」を開業されている堀江志麻先生に、往診の良いところを伺いました。

往診専門医とは
 「往診専門医」とは、飼い主の自宅を訪れて診察をする獣医師のこと。病院に行くのがなかなか難しい高齢犬や介護犬だけでなく、パピー犬やパワー全開の成犬も含め、小さいお子さんがいるご家庭など、さまざまな環境によって動物病院へ行く時間を取りにくい方も多く利用しています。


 動物病院と往診、どちらも経験されている堀江先生だからこそわかる「往診 4つのメリット」をご紹介します。

1)動物病院へ行く時間がなくても大丈夫

 往診は「家庭環境」によって動物病院へ行く時間がない方も多く利用しているそうです。たとえば小さいお子さんがいるご家庭。赤ちゃんを連れて動物病院へ行くのはちょっぴりハードルが高いですよね。そんなとき、獣医師さんが自宅まできてくれる往診はとっても心強いのです。

2)「素」のわんちゃんを診察することができる

 長年動物病院で働かれていた堀江先生が、往診専門医になって驚いたことのひとつは「犬の心拍数はゆっくり」だということ。病院へ行くと興奮してしまう子は多いですが、一見落ち着いているように見える子でも心拍数は上がっているんだとか。ところが、自宅へ伺って診察してみると、とても穏やかで心拍も安定しているそうです。わんちゃんの「素」の状態を診察することで、病気によるものなのか興奮によるものか、より正確な診断ができるというわけです。

3)飼い主とゆっくり話ができる

 病気には必ず「原因」があります。そのヒントは飼い主との会話にたくさん隠れているそうです。たとえば、皮膚疾患にしてもアレルギーによるものや、シャンプーの仕方に問題があるなど様々な理由が考えられますよね。時間にゆとりをもてる往診だからこそ、我が子についてゆっくりお話をして、それをヒントに原因を探ってもらうことができるのです。

4)自宅での飼育環境を見てもらえる

 会話だけでなく、自宅での飼育環境から病気の原因を探ることもできるそうです。滑りやすいフローリングになっていないか、清潔を保っているかなど、目で見て判断できるのも往診ならではですね。

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2015年10月 1日 木曜日

病気や体調不良の原因は「歯」?歯と体と脳の怖すぎる関係

本連載では、前回記事まで、全身の健康は口の健康が支え、口が健康であるためには良好な咀嚼システムを獲得することが大事であり、それは哺乳期から始まるということを述べました。
 
 咀嚼システムは成長段階に応じて学習・発達していくものです。3歳を過ぎて乳歯が生えそろうと、食べ物を噛み砕いたり、すりつぶすための歯という道具を使いこなせるようになり、しっかり咀嚼という行為ができるようになります。この頃から本格的な咀嚼システムの発達段階に入るといえるでしょう。

 そして、乳歯から永久歯への生え替わりの混合歯列期(6~15歳位)を経て、すべての永久歯が咬合する状態となり、以後成熟期を迎え、その後はゆるやかに衰退するという身体のどの部分とも共通した生物のたどる自然な流れに変わりはありません。

 この間に、さまざまな咀嚼をはじめとする口の機能を経験し、その情報を基にその人オリジナルの咀嚼システムを構築し、修正を適応的に経て成熟させていくのです。

●咀嚼システムのオリジナリティー

 筆者が歯学部の学生だった約30年前は、咀嚼運動は咀嚼筋の中に存在する筋紡錘というセンサーが伸展されることによって起こる反射の連続であるという程度に考えられていました。

 しかし現実にヒトが行う咀嚼は、無意識のうちに食べ物によって咀嚼の仕方を変えながらスムーズでリズミカルに行われており、この多様性を説明するには、画一的な反射の連続ということでは成り立ちません。

 たとえば、自覚している人は少ないでしょうが、咀嚼するときにピーナッツは左側で、肉類は右側で食べるなど、食べ物に応じて決まった噛み方があるということがかなりの確率で起こり得ます。試しにポイッとピーナッツを口の中に放り込んでみてください。必ずといっていいほど、決まった歯でポリッと噛み砕きます。何回やっても意識して変えない限り、その位置に運びその歯で噛みます。これがあなたの咀嚼システムのオリジナリティーということになります。

 つまり、人は胎生期から乳幼児期、幼少期の成長期とその後の成熟期を通して現在に至るまでの間の咀嚼に関するその人独自の経験の蓄積によって、このような咀嚼システムが獲得されたということです。

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2015年9月 3日 木曜日

死に至る子どもの心臓病、国内初承認の「補助人工心臓」への期待高まる

治癒を期待できる手段が心臓移植しかない重症の心不全があります。しかし、ドナーの提供がなければ心臓移植を受けることができないため、待っている間に亡くなってしまうケースも少なくありません。補助人工心臓は待機中の生命維持を担う重要な医療機器です。

この度、小児用の補助人工心臓に対する治験の結果が発表されました。厚生労働省は今年6月、ドイツ・ベルリンハート社の「EXCOR」を国内で初めて小児用の補助人工心臓として承認。同機器については2011年より東京大医学部付属病院、大阪大医学部付属病院、国立循環器病研究センターで医師主導治験が行われており、東京大医学部付属病院の小野稔教授は8月29日、重症心不全の子ども9人全員の生存を伝えています。平均8か月半装着し、中には2年を超えるケースもあるといいます。同機器の承認以前、国内に重症心不全の子どもが1か月を超えて使える補助装置がなかったとこを考えると、大きな前進といえます。ここでは補助人工心臓の役割を確認しておきましょう。


◆心臓のポンプ機能を補う役割

通常、心臓は連続して休むことなく動いていなくてはなりませんが、急性あるいは慢性心不全に陥ってしまった場合、心臓の代わりに血液循環のためのポンプ機能を補うことが必要になります。このための治療装置が補助人工心臓です。小型化されており、身体に取り付けてある程度自由に行動することができます。

しかし、補助人工心臓は、あくまでも心臓移植を待つ患者さんが移植を受けるまでの間、生命を維持するためのもので、永久に使えるものではありません。


◆心臓移植までの生命維持の役割

日本では、2009年の臓器移植法改正によって、小児重症心不全の患者に国内心臓移植の道が開かれました。しかし、課題もありました。法的に心臓移植の途が開けても、実際にドナーの提供がなければ移植手術を受けることはできず、待機期間が長引けば患者さんの生命にも影響するからです。

当初、日本には成人用の人工心臓しかありませんでしたが、日本心臓血管外科学会や小児循環器学会などが、小児用補助人工心臓として世界的にニーズの高い、「EXCOR」の認定を厚生労働省に要請し、実現にこぎつけた経緯があります。


◆実績のある「EXCOR」

ドイツ・ベルリンハート社の「EXCOR」は、1990年以来、これまで世界で1100人余りの子どもたちに埋め込まれて成果を得てきました。新生児から成人までのすべての患者に適応できる機器で、心臓移植手術が行われるまでの生命を維持することができます。基本的に臓器提供されるまでの待機時間に使用されるものですが、補助人工心臓の機械的支援によって心臓の機能が改善する可能性もあるといいます。


今回の治験の結果は、心臓移植を必要とする患者さんを勇気づけるものに違いありません。小児重症心不全の患者さんがより良い医療を受けられるようになることが期待されています。

監修:岡本良平医師(東京医科歯科大学名誉教授)

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